北アルプス常念小屋 小屋番日記: GPSのない時代に計測された、常念登山案内(測定図追記)。

2012年6月19日火曜日

GPSのない時代に計測された、常念登山案内(測定図追記)。

こんにちは、小屋番のきょうのすけです。


先日掲載しました、GPSのない時代に計測器によって計測された常念登山案内ですが、新たに測定図を加えて、再びご紹介いたします。登山計画のご参考にどうぞ。

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「常念小屋への登・下山コース」

★一の沢コース(最短歩行距離-烏川に沿って)

松本→(車20分/電車30分)→豊科・柏矢町→(車20分/バス30分)→須砂渡・烏川橋→(車30分/歩2時間30分)→一の沢タクシーのりば→(登5時間/下3時間30分)→常念小屋

★一の俣コース渓谷に12の滝を訪ねつつ(今は廃道)

常念小屋(登2時間/下1時間30分)→常念滝(登1時間/下1時間)→七段の滝(登1時間/下40分)→一の俣小屋⇔横尾山荘(1時間)

★一の沢のタクシー御案内

朝小屋を出る前に予約すれば、一の沢ののりばまで迎えに来ます。
豊科まで1000円・穂高まで2000円(当時の金額)
5人乗ればたいした負担にはなりません。


「常念を中心とした登山コース」

☆アルプス銀座(大天井までは散歩道)
常念小屋⇔大天井岳(3時間)⇔槍ヶ岳(5時間)→穂高・上高地
⇒ 燕岳(3時間)⇔中房温泉(登4時間30分/下2時間30分)

☆槍・穂高展望コース(展望と花と蝶の山旅)

常念小屋⇔常念岳(登1時間/下45分)⇔蝶ヶ岳(3時間30分)
⇔横尾山荘(登3時間/下2時間)⇔上高地バスのりば(2時間30分)

☆山旅のつれづれに・・・

*日出-常念乗越の御来光*
夏:4時30分頃から
秋:6時前後

*日没-常念乗越より*
夏:18時30分頃
秋:17時頃から


ブロッケン・・・霧が出たり、日が差したりする日に太陽を背にすると虹の輪の中に幻想が・・・・?!

<登山シーズン>

*春
・4月28日 小屋開き ※残雪は屋根よりも高し
・4月27日 上高地開山祭(当時)
バスはこの日から運行始。
・6月第一日曜日 コナシの花盛りの上高地でウェストン祭
常念乗越からは華麗な舞姫の雪形が中岳に見られる。
・6月中旬 雷鳥の衣替え
高山植物が槍穂高連山に先駆けて開花、最盛期前のお楽しみ・・・・

*夏
梅雨明け、雨滴の輝くコマクサ7月初~8月初に乗越で約300本
高山蝶の乱舞。

*秋
9月20日~10月5日は紅葉
ウラシマツツジ・ナナカマド・クロマメノキ・カラマツ

*新雪
槍穂高・・・10月始め
常念・・・10月中下旬

~小屋じまい~
11月6日
※雪は30cm位となる。

<行事>
常念祭・喜作祭・お月見野点会

<常念一の沢登山道測定表>



<中房・燕・大天井・常念 登山道粁程図>