北アルプス常念小屋 小屋番日記: 福助落としの由来

2012年6月30日土曜日

福助落としの由来

一の沢登山道で、福助落としと呼ばれている場所があります。今現在の胸突八丁から、最後の水場の中間辺りがその場所です。

その昔、穂高町牧出身(現在は安曇野市)の渡邊福雄(わたなべふくお)さんという方が、歩荷=ぼっか(荷物運び)や道なおしをして下さっていたそうです。

その頃の登山道は、現在の登山道よりも少し上の方にありました。ある日、道なおしをしていた福雄さんが、その場所から滑落してしまって怪我をしてしまいました。その事を、一緒に道なおしされていた方々が、「福雄が落ちた!福雄が落ちた!!福雄が落ちたから福助落としにしよう!!!」と言い合い、そのご愛嬌から、「福助落とし」と呼ばれるようになったそうです。


今の道があるのも、こういう方々のご苦労があったからだな。。。。と思いました。現在は、シーズン前になると、夏道登山道もキレイに整備されていますが、危険な場所もあります。まわりを良く確認してお越しくださいね!!

りっちゃんでした(^0^)ノ