北アルプス常念小屋 小屋番日記: 2012

2012年10月21日日曜日

【募集は終了させて頂きました】常念小屋、平成25年度女性スタッフ募集。

※採用者が確定したため、募集は終了させて頂きました※
※ご応募頂いた皆様、誠にありがとうございました※

常念小屋では、来シーズン、平成25年度の女性スタッフを若干名、募集致します。

詳しくは、常念小屋、山崎までご連絡下さい。

連絡先、常念小屋、山崎、090-3144-7084、090-1430-3328。

2012年7月8日日曜日

高山植物のご紹介2

こんにちは!りっちゃんです!!(^O^)ノ
今日は前回に引き続き、高山植物のご紹介です。

コマクサ咲きましたよ♪




























ミツバオウレン


























ウラジロナナカマド























ウラジロナナカマド























イワウメ
























イワウメ























コメバツガザクラ


















ミネズオウ


















イワナシ(見頃は終わりかけ・・・)























ミヤマキンバイ



















常念小屋付近から横通岳周辺でみれますよ♪
今が見頃です♪
歩くのが楽しくなりますね♪

2012年7月7日土曜日

えぼし沢のハシゴと、一の沢ベンチを新しくしました。

えぼし沢のハシゴ二箇所と、一の沢ベンチ三箇所が新しくなりました。


えぼし沢の沢から、登山道(林道)を登る連続した二箇所のハシゴが新しくなりました。老朽化したハシゴのルートは廃道とし、かつての古いルートに新しいハシゴを設置しました。これにより、以前より高低差のない道として、歩きやすくなりました。




えぼし沢から最初に登る長いハシゴ。



その上の短いハシゴ。

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その他、胸突き八丁より上部に設置してあった、第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチも、新しいベンチを設置しました。急登の続くジグザグの登山道での、小休憩にどうぞご利用下さい。

常念乗越は、雨の七夕。

こんにちは。常念小屋番のきょうのすけです。
ここ数日は、常念乗越も風雨が強く、こちらも今日は雨の七夕を迎えました。




いよいよ7月に入り、登山者のお客様も徐々に増えて参りました。7月14~16日の連休等は、混雑が予想されます。梅雨明け前後、天気の荒れる日もありますので、登山計画には余裕を持ってお越し下さい。



横通岳と、常念乗越のミヤマキンバイ。





2012年7月2日月曜日

「ヒエ平登山口」という、間違った表記について。


こんにちは。常念小屋番のきょうのすけです。本日は、実際には存在しない、「ヒエ平登山口」という間違った表記についてのお話です。

北アルプス、常念岳に関する一部のルートマップやガイドブックに、「ヒエ平登山口」という、実際には存在しない登山口名称が見受けられることがあります。この間違った表記は、一の沢登山道への一般駐車場付近に使用されていますが、そのような名称の登山口は、今だかつて存在したことがないそうです。なぜ、そのような表記が使用されるようになったかは定かではないようで、地元の人々は不思議がっています。

この事からか、常念小屋からの「どちらの登山ルートからいらっしゃいますか?」と言う質問に、「ヒエ平から。」というお答えが多くありますが、地元の物知りな長老に話を伺ったところ、「ヒエ平登山口というものはない。」というお話でした。長老によると、「ヒエ平」という地籍は実際に存在していますが、これは「いこいの森」から12km地点にある「わさび沢」という沢に、東京電力の鉄塔送電線が設置されている付近を指して使われているという事です。

以上、実際には存在しない、「ヒエ平登山口」という謎の表記についてのお話でした。このお話に関して、何か分からないことがございましたら、どうぞ小屋までお問い合わせ下さい。

2012年6月30日土曜日

福助落としの由来

一の沢登山道で、福助落としと呼ばれている場所があります。今現在の胸突八丁から、最後の水場の中間辺りがその場所です。

その昔、穂高町牧出身(現在は安曇野市)の渡邊福雄(わたなべふくお)さんという方が、歩荷=ぼっか(荷物運び)や道なおしをして下さっていたそうです。

その頃の登山道は、現在の登山道よりも少し上の方にありました。ある日、道なおしをしていた福雄さんが、その場所から滑落してしまって怪我をしてしまいました。その事を、一緒に道なおしされていた方々が、「福雄が落ちた!福雄が落ちた!!福雄が落ちたから福助落としにしよう!!!」と言い合い、そのご愛嬌から、「福助落とし」と呼ばれるようになったそうです。


今の道があるのも、こういう方々のご苦労があったからだな。。。。と思いました。現在は、シーズン前になると、夏道登山道もキレイに整備されていますが、危険な場所もあります。まわりを良く確認してお越しくださいね!!

りっちゃんでした(^0^)ノ






2012年6月25日月曜日

高山植物のご紹介

こんにちは!!りっちゃんです(^O^)ノ♪♪
今日は高山植物のご紹介です!!
やはり高山植物といえばコマクサですよね!!
横通岳登山道入り口周辺にも、ピンク色の
かわいい姿が顔出しました!!
コマクサは、蕾を横からみた形が馬(駒)の顔のように
見えることからその名がついたそうです。
常念小屋周辺にもコマクサは咲きますが、保護のため
ロープがはってあります。ロープ内はご遠慮いただきたいですが
横通岳登山道周辺ならお楽しみいただけます。
見頃は7月から8月頭です♪


コマクサの蕾






コマクサの蕾

タカネスミレ
見頃は6月末から8月中旬


コイワカガミ
常念小屋入り口周辺でも見れますよ♪
見頃は6月から8月頭

てんとう虫かわいい。。。
探せば探すほど、沢山発見があります!!皆さんも是非探してみてくださいね♪(^O^)ノ

2012年6月23日土曜日

笠原沢に、二ヶ所橋を架けました。

一の沢登山道、笠原沢に二ヶ所橋を架けました。




これにより、足を濡らさずに一の沢を渡渉することが出来ます。引き続き、雪渓、落石と雨による土砂の崩れた箇所には、充分気をつけてお越しください。


常念乗越のミヤマキンバイ。

2012年6月19日火曜日

GPSのない時代に計測された、常念登山案内(測定図追記)。

こんにちは、小屋番のきょうのすけです。


先日掲載しました、GPSのない時代に計測器によって計測された常念登山案内ですが、新たに測定図を加えて、再びご紹介いたします。登山計画のご参考にどうぞ。

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「常念小屋への登・下山コース」

★一の沢コース(最短歩行距離-烏川に沿って)

松本→(車20分/電車30分)→豊科・柏矢町→(車20分/バス30分)→須砂渡・烏川橋→(車30分/歩2時間30分)→一の沢タクシーのりば→(登5時間/下3時間30分)→常念小屋

★一の俣コース渓谷に12の滝を訪ねつつ(今は廃道)

常念小屋(登2時間/下1時間30分)→常念滝(登1時間/下1時間)→七段の滝(登1時間/下40分)→一の俣小屋⇔横尾山荘(1時間)

★一の沢のタクシー御案内

朝小屋を出る前に予約すれば、一の沢ののりばまで迎えに来ます。
豊科まで1000円・穂高まで2000円(当時の金額)
5人乗ればたいした負担にはなりません。


「常念を中心とした登山コース」

☆アルプス銀座(大天井までは散歩道)
常念小屋⇔大天井岳(3時間)⇔槍ヶ岳(5時間)→穂高・上高地
⇒ 燕岳(3時間)⇔中房温泉(登4時間30分/下2時間30分)

☆槍・穂高展望コース(展望と花と蝶の山旅)

常念小屋⇔常念岳(登1時間/下45分)⇔蝶ヶ岳(3時間30分)
⇔横尾山荘(登3時間/下2時間)⇔上高地バスのりば(2時間30分)

☆山旅のつれづれに・・・

*日出-常念乗越の御来光*
夏:4時30分頃から
秋:6時前後

*日没-常念乗越より*
夏:18時30分頃
秋:17時頃から


ブロッケン・・・霧が出たり、日が差したりする日に太陽を背にすると虹の輪の中に幻想が・・・・?!

<登山シーズン>

*春
・4月28日 小屋開き ※残雪は屋根よりも高し
・4月27日 上高地開山祭(当時)
バスはこの日から運行始。
・6月第一日曜日 コナシの花盛りの上高地でウェストン祭
常念乗越からは華麗な舞姫の雪形が中岳に見られる。
・6月中旬 雷鳥の衣替え
高山植物が槍穂高連山に先駆けて開花、最盛期前のお楽しみ・・・・

*夏
梅雨明け、雨滴の輝くコマクサ7月初~8月初に乗越で約300本
高山蝶の乱舞。

*秋
9月20日~10月5日は紅葉
ウラシマツツジ・ナナカマド・クロマメノキ・カラマツ

*新雪
槍穂高・・・10月始め
常念・・・10月中下旬

~小屋じまい~
11月6日
※雪は30cm位となる。

<行事>
常念祭・喜作祭・お月見野点会

<常念一の沢登山道測定表>



<中房・燕・大天井・常念 登山道粁程図>



2012年6月17日日曜日

*大天井岳遠足*

休暇をもらって 大天井岳に遠足に行ってきました◎

とても 天気が良くて 気持ちよかった~



                    





















舞姫がとても大きく見えました  
もうすぐ手が扇に届きそうです





                     
雪渓が残っているところもありました 

                        
もうすぐ 頂上~!!

                           
到着~!!!

おにぎりで満たされた後 気持ちが良すぎて 1時間くらい昼寝をしてしまい 真っ赤になるくらい昼寝焼けしてしまいました・・・  

そして 常念に向かうお客様達に 昼寝姿を目撃されていたようです  笑


                 
ガスも出てきてしまったので そろそろ帰ります


常念から 大天井までの道のりは 緩やかで歩きやすい道が多くてゆっくりとした遠足になりました


ミヤマキンバイ


ミネズオウ


ツガザクラ


ガンコウラン


ハイマツ


オヤマノエンドウ


ミヤマキンバイ


ミネズオウ

きれいな植物達☆

おまけ


栗好きのきょーちゃんの為に作ったモンブランプリン


今日の夕焼け◎
きれ~


ヒイでした

2012年6月16日土曜日

一の沢登山道情報(2012年6月16日現在)

・笠原沢出合の丸太橋は、まだ設置してありません。

・笠原沢出合の先、一の沢本流を右岸に渡る丸太橋も、まだ設置してありません。ここのスノーブリッジは、崩壊の危険があるため、通行できません。登山者自身で渡渉ポイントを見極める必要があります。

・胸突八丁の整備は完了しておりません。足元に充分注意して通行して下さい。

2012年6月15日金曜日

常念小屋の今日この頃…。

こんばんは、常念小屋番のきょうのすけです。なんだかんだで更新が久々になってしまいました。と、言うわけで…。今日は、ここ最近の常念小屋のちょっとした日常風景をお伝えします。


こないだは、ペンキぬりぬり。新しくなった焼却炉の周りもぬりぬり。


ちょっと一服…。何故か渋い顔つきです。よしくん&ゆうひ&藤原さん。

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さて、こちらは、山小屋のもうひとつの素顔…。お便所の排泄物の処理作業。


こちらは、排泄物を入れたり出したり出来るマシーン、DELICA!と、作業中のよしくん。



こちらは、バイオ施設で分解された人様の排泄物のタンク。分解されているせいか、そんなに臭わないのです…。水を加え攪拌しながら処理して行きます。環境保全に関わる、大切な作業。

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一昨日は、雷鳥の姿を追って、写真を撮っているクリスさんが小屋にやって来ました。クリスさんは、もう八年ぐらい常念小屋に通われている方で、雷鳥の他にも、熊やカモシカ等、北アルプスの野生動物を観察するのが好きなのだそうです。なんでも、来週はジャガー目当てに、ブラジルにまで足を運ぶのだそうです。行動家です!


クリスさん、さえ、りっちゃん、自分、よしくん。またブラジルの写真も見せてくれるそうです。


こちらは、常念小屋の食堂に飾られている、クリスさんが撮った雷鳥の写真。
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おまけ。りっちゃん先生による、ちゃんちゃん焼き。また、ヘラ持ってますね。


それでは、また。