関東甲信越も梅雨入りとなり、常念小屋のある北アルプスも連日雨模様ですが、この週末は素晴らしい青空が広がっていました。安曇野側は厚い雲海が出ていましたので、下界は曇りだったのでしょうか。
一の沢登山道の最新状況をお伝えいたします(2018年6月15日現在)。
常念小屋へのメイン・ルートである一の沢登山道の雪の状況に関しましては、笠原沢出合上部より、胸突八丁の夏道木段取り付きまでの区間が、雪渓の上を歩いて頂く形となっております。雪渓は緩斜面の為、アイゼンなしでも通行は可能です。雪面歩きが苦手な方は、軽アイゼンをご用意下さい。
先日、当小屋スタッフが、現在の道の状況、雪渓の状態に合わせ、ルートの改定を行いましたので、下記小屋番ブログも合わせてご参照下さい。
なお、降水量の多い日は、融雪を伴って過度の増水を引き起こすことがあります。笠原沢には現在橋を架けてありますが、橋を沢水が乗り越えるような水量の時、渡渉を怖く感じた時等は、無理をせずに引き返す判断も必要です。安全登山を心掛けて頂きますよう、お願いいたします。
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【常念乗越 花だより】
今年も常念乗越では、様々な高山植物の花々が咲き始めました。
雪解けが例年より早い分、開花も早まっているように見受けられます。花期は7-8月とされる、高山植物の女王コマクサも、既に砂地斜面で可憐に咲き誇っています。鑑賞の際は、花たちがいつまでもそこで咲き続けられるよう、登山道からは外れることなく、温かく見守ってあげて下さい。高山蝶たちが飛び交う姿が見られるのも、もう間もなくです。
コマクサ(駒草)
ミツバオウレン(三葉黄蓮)
イワカガミ(岩鏡)
ミヤマキンバイ(深山金梅)
ナナカマド(七竈)
常念小屋と槍・穂高連峰