北アルプス常念小屋 小屋番日記: 一の沢登山道の最新状況です(2018年5月18日現在)。

2018年5月18日金曜日

一の沢登山道の最新状況です(2018年5月18日現在)。

こんにちは、常念小屋です。

一の沢登山道の最新状況をお伝えいたします(2018年5月18日現在)。

今年は非常に雪が少なく、笠原沢出合は既に雪がありません。この場所には、丸太橋2つが架橋してありますが、現在は雪渓の融雪が進み沢の流量も多い為、降雨の際には冠水することがあります。渡渉の際は無理をせず、危ないと感じた場合は引き返す勇気も必要です。一の沢の沢水は勢いがあり、数年に一度流されてしまう方も出ます。渡渉には、十分注意を払って下さい。






現在の笠原沢渡渉地点。

笠原沢から上部は、雪渓の直登ルート(冬道)となっています。雪渓上は、竹竿によるマーキングを良く確認して登るようにして下さい。侵入禁止の雪渓方向にはロープを張ってありますので、そちらへは登攀しないようにしましょう。なお、胸突八丁からの夏道は、まだ整備が入っておりませんので、土砂の崩落等で大変危険です。そちらも利用しないようにして下さい。





雪渓上部(進入禁止の沢へは、グリーン・ロープが渡してあります)。

常念乗越直下の雪渓上部は斜度がきつくなりますので、10本爪程度のアイゼンやストック、ピッケルをご用意下さい。雪渓表面が凍る気温の低い日や朝方等の通行には、細心の注意を払って下さい。





晴天に恵まれた5/14の常念岳山頂(2,857m)。
常念乗越から山頂直下までは雪がありません。山頂直下のみ僅かに雪が残ります。