夏山シーズンも佳境を迎え、いよいよ山々は秋の忍び足が聞こえてきました。
秋の登山で注意したいのが、増水時の沢道での渡渉です。台風など、明らかな天候不順時に登山を見合わせるのは、もちろんのことですが、万が一、短時間の大雨で増水してしまった一の沢では、特に注意頂きたい箇所があります。
まず一点目は、大滝ベンチの少し下の箇所。本年の登山道整備で、以下のような丸太の足場が沢沿いに設置してありますが、増水時には、沢水に浸かってしまっていることがあります。その際は、迷わず沢側の道ではなく、山側の道を使用するようにして下さい。
通常時
増水時
増水時は、右手(山側)の道を歩いて下さい。
次にご注意頂きたい箇所は、笠原沢近辺です。沢が増水している時には、登山道そのものも沢のような流れになっていることがあります。登山道を外れて、誤って沢の流れに落ち込まないように注意しましょう。以下の箇所は、特に危険(過去に事故があった地点)として、看板を立ててあります。この看板より先は、登山道ではありませんので、侵入しないようにして下さい。
笠原沢の橋
看板の先(直進は)進入不可。
最後に、笠原沢より上部、わさび沢の丸太橋(胸突き八丁始点より下にある橋)は、通常時より橋のたもとに多少の沢の水が流れており、増水時は水かさが増して足を取られてしまう危険があります。水の勢いがある時は、無理をしてむりやり渡渉しないようにしましょう。
増水時のわさび沢の橋(上部より)
増水時のわさび沢の橋(下部より)
これから秋になり、台風の季節になります。降水量の多い日や、雷などの気象変動には十分に注意して安全で無理のない登山を心がけて下さい。